リモートワークを円滑にすすめるための実践とツール

こんにちは皆さん。 niisan-tokyoです。

現在の新型コロナの脅威の中で、弊社も当然のごとくリモートワークに移行しまして、引きこもり傾向のある私としては特に苦もなく移行は出来たのですが、チームとしてリモートワークを進めるには、やはりいろんな困難があるわけです。 今回は、我々agent bank 開発チームが、リモートワークを円滑に進めるために実践していることと、それに伴って使っているツールなどを紹介します。

リモートワークを円滑にすすめる実践

チーム全員リモートにする

これは意外に大事なのですが、リモートワークをする場合は、全員をリモートにし、一部の人だけリモート、みたいな状況を作らないほうがいいです。 リアルで顔を合わせるメンバーがいると、それ以外のメンバーをどうしてもないがしろにしてしまいますし、リモートメンバーはその状況を改善するために、余分に自分の状況をアピールする必要があり、その結果としてメンバー間のコミュニケーションに齟齬が生まれたり、疲労が溜まったりします。

働き方改革なんかで、リモートか出社かを選べる状況もあるかとは思いますが、少なくともチーム単位では、全員リモートか全員出社かのどちらかにしたほうが、楽だと思います。

一つのツールにのみ依存しないようにする

リモートワークを進める上で、ボイスチャットなどのツールを使うと思うのですが、一つのツールに依存してしまうと、それが使えないとなったときに業務が止まりますので、複数のツールで業務ができるようにしておくべきです。

例えば、我々のチームだと、基本的にはボイスチャットに使用しているdiscordで画面共有もやっているのですが、discordの画面共有と何故か相性の悪いメンバーがいて、そのメンバーたちは画面共有を google meet でやっていたりします。

情報共有の場を意図的に設定する

開発チームの仕事は開発なのですが、開発するにあたっては、仕様・実装のイメージ・運用のイメージ・現在の成果状況といったものについて、メンバー間で共通認識が取れていないと、開發が滞ったり、手戻りが発生したりして、効率も品質も落ちます。

我々のチームだと主に朝会と夕会で現状の認識を合わせるようにしています。

朝会のアジェンダは以下のようになっています。

  • 新規タスクの確認: 前日からの持ち越し・分離タスク、差し込まれたタスクなどの確認
  • その日一日でやることの設定: 何を、どのように進めて、どこまでのタスクをこなすかを決める

一方、夕会のアジェンダは以下のとおりです。

  • タスクの実施状況: 朝会で設定した内容に対しての進捗と現在の成果状況を確認、遅延・想定外状況の発生したタスクのチェック
  • 振り返り: 翌日以降の開発を良くするための案出し
  • ゴール決め: 各メンバーの当日作業の終了目標を決める。持っているタスクが大きすぎれば、タスクを分割してその日終わらせるものと翌日に持ち越すものを分離

このように、定期的に場を設けて、少なくとも一日に一回は現状把握する時間を作っています。

リモートに役立つツール

ここからは我々のチームで使っているツールを紹介し、どんなふうに使っているのかを簡単に見ていきます。

discord

discord.com

ゲームとかでよく使われているボイスチャットのアプリです。 画面共有もできるようになっており、ペアプロや夕会などの定期的なミーティングにもこれ一つで行けてます。 基本ボイスチャットなので、メンバーの顔を見たい場合はgoogle meet のほうを利用しています。

肝心の使い方ですが、基本的には以下のようにしています。

  • 基本的に全員同じチャンネルで作業
  • 一日中繋ぎっぱなし
  • 違うタスクをしているメンバーの音量を下げる
  • ドライバーは、画面共有できる場合はする

全員同じチャンネルで作業しているのは、情報の齟齬が発生したときに、それをキャッチしやすくするためであるのと、互いに質問や状況を聞きやすくするためです。チャットを切る必要もないので、休憩時間以外は常につないでいます。

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別タスクメンバーの音量を下げる

ただし、現在のタスクとは違う内容の会話が混じると進めにくいので、違うタスクのメンバーについては音量を下げ、会話が混じらないようにしています。

なお、PC側で重たい処理( ビルドとか ) が走っている状況だと、discordの音声処理が遅延するのか、音が遅れたり、ハウったりするので、そういう場合は一旦マイクを切って、重たい処理が終るのを待ちます。

Google Meet

apps.google.com

Google Meetはリモート会議をするためのツールで、ブラウザで動かすことが出来ます。 音質はdiscordのほうがいい感じですが、Google Calendar と連携させて、インスタントな会議を設定することが出来ます。 このため、我々は主に他部署のステークホルダとのリモート会議で使用しています。

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カレンダーとmeetの連携

カレンダーをおさえて、あとは、meetに来てくれればオッケーみたいな感じです。

あと、前述したとおり、discordで画面共有が出来ない場合、meetで画面だけ共有して、音声はdiscordでやってます

Miro

miro.com

Miroはオンラインで使えるホワイトボードです。 前回も紹介しましたが、我々はストーリー詳細化という、開発するべきことを詰めていく作業があるわけで、この作業において、ホワイトボードのように使えるMiroを使っています。

techblog.roxx.co.jp

Miroは可視化ツールとしてはかなり優秀で、おかげで代替が難しい面もあります。 我々のチームでも多くのケースで使われており、実例を上げてしまうと、ストーリー詳細化などは全面モザイクになったりしますので、難しいですが、使用例の一部を紹介しておきます。

振り返り

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振り返りの例

振り返りでもMiro使ってます。 我々が現在使っている手法は普通のKPTAになっています。

ワイヤーフレームの作成

ストーリー詳細化の際にワイヤーフレームを作ることがあり、そこでもMiroは活躍しています。 特に、既存のUIに対する変更においては、クリッピングが役に立ちます。

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クリッピングの様子

クリッピングした画像同士の間に、新しい要素を入れると、簡易的ですが既存UIに対する追加を表現できます。

まとめ

リモートワークに移行してはっきり認識できたことは、チーム内、もしくは関係者間で共通認識を持てるかどうかが、物事をすすめる上では大事であるということです。 本記事の実践していることにおいても、使っているツールにおいても、いかにお互いの認識を合わせられるかを主眼にしています。

今回はこんなところです。

おまけ

弊社では開発チームのメンバーを募集しています。 ちょっとでも興味があって、話くらいなら聞いてやるか!っていう方は私のtwitterにでも連絡くれると、とてもありがたいです。

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