SaaSのPdMが持つべき3つの考え方

はじめに

こんにちは、株式会社SCOUTERの開発責任者の小平(@ryotakodaira )です。 業務では、SARDINEという人材紹介会社向けの業務管理システムを開発しています。

SARDINEは月額課金型のビジネスモデルでユーザーに提供されれており、いわゆるSaaSと呼ばれるカテゴリのサービスとなっております。 弊社の場合は、人材紹介会社向けというかなり限定的なユーザーをターゲットにしているバーティカルSaaSとなっております。

バーティカルSaaSについてはこちらの記事で説明されています。

boxil.jp

基本的には自社で開発しているプロダクトを中心にお客様の課題を解決し、それを長期に渡ってご利用いただくことでビジネスが成り立っています。

前述の通り事業上プロダクトが中心にあるため、プロダクトマネージャーとしてそのプロダクトの方針を決定する役割のメンバーが必要になります。

プロダクトマネージャーはプロダクト開発のスペシャリストでありながらも同時に事業戦略を深く理解し、ビジネス課題の発見から解決といった期待役割を持つ非常に責任の範囲が広いポジションであり、そのポジションの広さ故、何を大切にしながら動けばよいのかがわからなくなってしまうこともあります。

僕自身そのような経験がありますが、その中でも今の自分を構成した常に持ち続けるべき考え方や姿勢を紹介していきます。

定量評価と定性評価のバランス感覚

ここで言う定量評価はデータによる評価、定性評価はユーザーや事業に関わる者の声としています。

データによる評価はプロダクトが 今どこにいてどういう状態なのか を測るためためには非常に有効になります。

最近はデータによる意思決定こそが重要という声を聞くことが多くなりました。僕自身それは間違ってはいないと考えております。 しかし、意思決定をするときにデータに頼りすぎるのも危険である場合もあるため定量と定性のバランスを大事にしています。

例えば、立ち上げフェーズなどではユーザー数もそこまで多くないため統計的に信憑性のあるデータが集まるまでには時間がかかる場合が多いですが、プロダクトマネージャーは事業戦略に基づいて意思決定をし続けなければなりません。そのときにデータによる定量評価や仮設を定性評価によって裏付けることでプロダクトを前に進めるようにしていました。

その後はデータによる定量的な評価を行うことができるように開発時に計測ポイントの定義とコードを仕込むことをやり続けるのがポイントです。

中長期を見据えた判断

よくプロダクトマネージャーはプロダクトにおけるCEOと言い表されることがあります。 僕自身プロダクトマネージャーというポジションをやってみてまさにその通りだと感じています。

更にプロダクトマネージャーは会社のCEOや経営陣ですら判断できないことについて意思決定する必要がります。 何がそれに該当するかというと、プロダクト開発における攻めと守りのバランスの判断です。

通常、プロダクトは事業が継続している限り常に開発が続き、時間と共にコードベースは大きくなっていくことでしょう。そしてその過程で生み出された技術的負債と今後ずっと付き合っていくこととなります。

立ち上げフェーズが終わったプロダクトは 短期的にビジネスをより伸ばすための開発長期的に安定的な成長を阻害しないための開発(技術負債の返済) の両方のバランスを取って開発案件の意思決定する必要がります。

この意思決定には事業戦略への深い理解とシステムの状態を正確に把握していることが前提条件となるため、プロダクトマネージャー以外には正しく判断することが出来ません。プロダクトマネージャーは短期〜長期を総合的に考え、一見遠回りになりそうな開発でも将来像からの逆算で判断する能力が必要となります。

プロダクトに対する姿勢

バーティカルSaaSのようなユーザーのビジネス課題を解決するためのサービスは一般的に開発チームのメンバーや自分自身がそのサービスのユーザーになることはないと思います。

しかし、プロダクトを中心に事業を展開している以上、事業に関するドメインの深い知識が求められます。自分に普段馴染みのない業種だっとしてもそれを自分ごとにとらえてソリューションの1つとしてプロダクト開発に落とし込むことをプロダクトマネージャーには求められます。

また、プロダクトマネージャーはプロダクトについて全責任を負い、言い訳をせずに失敗から学びそれを克服する姿勢が必要となります。

それと、反感を買うかもしれませんがプロダクトを成長させるために自分の全てをつぎ込むくらいの決意と姿勢があるくらいの方が個人的には良いと思っています。笑

まとめ

プロダクトマネージャーとは開発チームに属しながらもエンジニアやデザイナーとは全く違う視点が求められる不思議なポジションになります。

それでもプロダクト開発においては必ず必要なポジションで有ることは間違いなく、これという正解が無い中で開発チームに価値の高いを仕事をしてもらえるかはプロダクトマネージャーの手腕にかかっています。

責務範囲が広く大変なポジションではありますが、ユーザーにとって 最高の課題解決のソリューション となるプロダクトを創れる人が増えて欲しいですし、この記事から何か気づきを発見してもらえたら嬉しいと思っております。

最後に

事業・サービスが成長していくにあたって、これからもメンバーを増やしていきたいと思っています。

新規事業や既存事業の拡大も考えているため将来のPM候補も絶賛募集中です!

興味のある方は下記からご応募いただくか、@ryotakodairaにご連絡ください!!

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