Regional SCRUM GATHRING Tokyo 2022 速報(2日目)

こんにちは! ROXX で back check の開発エンジニア兼、スクラムマスターをやっている、ぐっきーこと山口 (@Area029S)です。Regional SCRUM GATHRING Tokyo 2022 2日目のレポートをさせていただきます!

Keynote

2日目の KeynoteDiana Larsen さんです。 The Agile Fluency Model を用いて、どのようにチームをリードし、彼らの能力を発揮させるために投資をするかについてお話されました。

Fluency (流暢さ)なアジャイルチームになるには Focusing, Delivering, Optimizing, Strengthening の4つの習熟度のゾーンがあります。また、ゾーン毎にそれぞれ以下の指標を計測します。 - Focusing: チームの取り組みに対する、ビジネス価値の観点からの進捗を可視化できている - Delivering: 望まれたタイミングで、いつでも高い品質の機能をデリバリーできる - Optimizing: 自分たちの製品が市場でどのような位置にあり、どのようにその位置を向上(または確保)させるかを説明できる

チームの習熟度はどのゾーンにいるのかを考え、今すぐ行動しましょう。 そして、効率ではなく、投資に対する効果を求めましょう。効果にもっとも価値があります。といった内容でした。

Fluency なアジャイルチームとして、より価値を届けられるチームを目指しましょう!

プロダクトバックログ Deep Dive

午後一発目は Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee) さんのセッションを聞きました。

プロダクトバックログとはなにか。プロダクトバックログの管理、分割などを通して、プロダクトバックログをきっかけにスクラム全体の思想を感じられた、学びの深いセッションでした。 印象的だった言葉は「生煮えプロダクトバックログアイテムを食べると腹を下す」という言葉で、「これを避けるために、火が通って調理済みのプロダクトバックログアイテムを食べていくことが大原則です。検査と適用で自分たちにあった調理済みの状態を探していきましょう。」とワンセットにして、準備完了の状態の大切さを伝える際にぜひ活用させていただきたいと感じました。

QAなんなん?~みんなが納得できるQAのスタイルを見つけよう~

続いて、Kaori Tokiwa さん、 Naoki Kojima さん、 Yasuharu Nishi さん、 やすよ おおの さんの合同セッションです。

開発と QA が同じ方向に進む組織になるためのハッピーな QA のスタイルづくりについて、独自に考案した QA スタイルファインダーを使って考える。というお話でした。

QA スタイルファインダーの点数づけは左右の軸との相対値であって、チームの中でどこを大事にするか共通認識で持つことが大切です。自分たちで QA スタイルファインダーの採点をする中で、チーム自身で気づきを得られることが QA スタイルファインダーの強みということでした。 オーディエンスからは、 QA だけでなく、アジャイルチームにも活用できそうとの声もありました。 私個人的にも、可視化しづらいチームの状態というものをチーム全員が共通で認識できる。という意味でとても有効なツールだと感じました。

LeSS もスクラム。プロダクトオーナーがスクラムマスターとともに取り組んだ LeSS チームの合体から融合まで

2日目最後に聴いたセッションは、Yahoo Japan から Saiko Nakai さんです。 Saiko Nakai さんの体験から、スクラム less な LeSS チームと、ゆるふわスクラムチームがいかにして融合できたのかということについてのお話しでした。

融合の過程で学んだこととして、 - プロダクトオーナーはチーム全体に対してプロダクトが目指したい状態を明らかにする - スクラムマスターは、そのためにチームがどうあるべきかを明らかにする

これらを実践するためにも、プロダクトオーナーとスクラムマスターはたくさんおはなしをするべし。

また、スクラムで大事にしていたことは LeSS でも大事にしましょう。 規模は大きいけれど、やっていることはスクラムと一緒なので怖がる必要はありません。 基本はスクラムガイドに立ち返ろう。 LeSS もスクラムですよ。とのことでした。

プロダクトオーナーである Saiko Nakai さんの言葉で、スクラムチームとして大事にしたい価値観を言語化して、日々チームに伝えているというお話が印象的でした。 個人的には、プレゼンの内容から伺えた Saiko Nakai さんの現場推進力に終始圧巻されていました。

おわりに

さて、 RSGT も折り返しを越えまして、明日が 3 日目、最終日となりました! 楽しみな気持ち、寂しい気持ちが半分ずつありつつ、明日は最後までたくさん楽しんできたいと思います!

また、私ぐっきーも FIRST TIMER のリボンをつけて会場にいるので、この記事を読んだ方はお声がけしてくれると嬉しいです!

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それではまた、明日 RSGT 3日目でお会いしましょう!