Gatherを実際に使っているLAPRASさんに聞く、バーチャルオフィスツールの活用事例

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Gatherを実際に使っているLAPRASさんに聞く、バーチャルオフィスツールの活用事例

この記事の対象読者

  • リモートワークで活動している所属組織のコミュニケーションを活性化させたい方。
  • Gatherの活用事例が知りたい方。

はじめに

Gatherとは

  • Gather.Town(以下:Gather)とは2Dで表現されたバーチャルオフィス上で活動できるオンライン会議プラットフォームの1つです。簡単にカスタマイズできるため、自分たちの居心地のいいバーチャルオフィスを気軽に実現できる特徴があります。

なぜGatherについて調べたか

  • LAPRAS株式会社さんが公開されていたこちらの記事が社内Slackで話題になっており、Gatherがどんな風に定着し活用されているのか直接聞いてみようとなったのがきっかけで、LAPRAS株式会社でGather導入の促進をされたスクラムマスター兼エンジニアの遠藤さんにインタビューのご相談をさせていただきました。

社内SlackでGatherについて盛り上がっている様子
社内SlackでGatherについて盛り上がっている様子

今回はインタビューで得た知見を少しでも多くのGatherに興味をもっている方のお役にたてたら幸いです。

こんなことを聞いてみました

社内で疑問に上がってきた以下の疑問について、ざっくばらんに遠藤さんに聞いてみました。

  1. LAPRAS社ではGatherを具体的にどのように使っているのか?
  2. 全員がGatherにログインしているわけではないですよね???
  3. どんな方々がどんな時に集まってきているのでしょうか?
  4. Gather導入当初のメンバーの反応、またどのような変化があったか?
  5. Gather導入の背景は?
  6. Gatherを利用するにあたっての注意点
  7. テキストチャットやホワイトボードはきっと、別のものも使いつつなんだろうなあと思いつつ、どう使いわけているのか

少し長くなるかと思いますが、他の方も同じような疑問を持たれる方はいると思いますので、それぞれ簡単にご回答いただいた内容をまとめさせていただきます。

1. LAPRAS社ではGatherを具体的にどのように使っているのか?

  • LAPRAS社では主にエンジニア役割のメンバーを中心に、常時アクティブであるバーチャルオフィスとして活用しています。
  • 朝会やモブプロ、リリースお披露目会をはじめ、1on1なども含め、チーム活動のほぼすべてをGatherに集約しています。
  • 社内メンバーが開催する定期コンテンツ(瞑想会や業務後のバーのスペースでの定期雑談会など)もGather上で行っており、普段全社イベントに顔を出さないメンバーもGather上で開催されるコンテンツには出席してくれることがあります。
  • 体感的にはGather上でキラーコンテンツを作れるかどうかで組織が定着するかが変わる気がするらしいです。
  • Gather上でチームメンバーが、好きに散歩したり、好きに飾り付けしたり、好きなロケーション(2D)で仕事したり、同僚と集まったりすることで、実際にオフィスにいるかのような感覚を得ることができます。

2. 全員がGatherにログインしているわけではないですよね???

  • 商談など常にオンラインミーティングで予定が埋まっている人たちは、Gatherに入って活動するメリットが薄いため、Gatherとは疎遠になりがちです。
  • 普段は平均的に社内の4割程度の人がGatherにログインしています。

3. どんな方々がどんな時に集まってきているのでしょうか?

  • 主にエンジニア役割のメンバーを中心に、稼働を始めてから退勤するまでGather上に滞在していることが多いです。
  • そのほか、労務の方々もいたりなど、特定の部署に縛られず、みんなカジュアルに参加してくれています。

4. Gather導入当初の方々の反応、またどんな変化があったかについて

  • わりと面白そうということで乗っかってくださった方々が多かったです。
  • Gatherを導入したことによる変化としては、Gatherでは相手の声色、状況(リアクション、会話中、雑談中、休憩中)、アイデンティティー(アイコンの特徴やなど)がゆるく可視化されるため、ノンバーバルな非言語コミュニケーションが生まれました。
    • これはSlack上だけでの繋がりやDiscord、zoomなど明示的な境界が存在するツールでは起きづらく、ポジティブな変化の中でも大きなインパクトがありました。

5. Gather導入の背景

以下のブログ記事に詳しくまとまっているため、割愛させていただきます。

■ リモートワークで感じていた課題対面で働いていた時はお互いの状況の透明性が高かった。リモートワークではお互いの状況が見えないので、隙間時間でのちょっとした会話が生まれにくくなっていた。

■ Gather導入後はどうなったかGatherの中ではアバターを通して相手の状況やどこで誰が話しているかが把握できる。お互いの状況がわかるようになったので、自然発生的にコミュニケーションが生まれはじめた!

より良いリモートワーク環境を求めて。私たちがGatherを導入した理由 | LAPRAS株式会社

6. Gatherを利用するにあたっての注意点

  • 通信が安定しないことがある
    • Meetと比較して、音声の通信がたまに安定しないことがあります。
      • ただ、著しくコミュニケーションの妨げになるレベルではないため、雑談のネタとして消化できる程度のコミュニケーションの場であれば全然問題にはなりません。
      • 逆に絶対に外せないMTGではGoogle Meetなどの別ツールを使うことをお勧めします。
  • ノイズキャンセルが弱い
  • オンライン全社MTGなど終始画面共有が必要になる場合は、画面が奪われてGatherにログインしている必要がないため、Google Meetなどで事足りてしまうため、全社MTGをGatherで試してみたのですがGoogle Meetでの実施に戻しました。

7. テキストチャットやホワイトボードはきっと、別のものも使いつつなんだろうなあと思いつつ、どう使いわけているのか

  • テキストチャットについては、Gather上のプライベートエリアごとや全体という単位でそれぞれテキストチャット機能があります。こちらとSlackを併用して活用しています。
  • ホワイトボードについては、GatherのホワイトボードはFigjamやMiroの便利さには及ばないため、LAPRAS社ではFigjamを積極的に使うことが多いです。

以上となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 バーチャルオフィスのプラットフォーム選定に悩んでいる方達に少しでも参考になればと思います。 改めてインタビューにご協力いただいたLAPRAS株式会社の遠藤さん、ありがとうございました!

参考資料

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